0.Genesis はじめに


 はじめに水があった。神が「光あれ」と宣うと、そこに光が生まれた。神は光と闇を分けて、昼と夜、すなわち「一日」を作られた。
 第一日目、神は米を作られた。
 第二日目、神は麹を作られた。
 第三日目、神は酒母を立てられた。
 第四日目、神はもろみを仕込まれた。
 第五日目、神はもろみを絞られた。
 第六日目、神は新酒に火入をされた。
 第七日目、神はその酒を飲まれた。その後ずっと飲み続けておられる。
            (新酌清酒、天地醸造より)

 

 太一 夷を折り
 速醸 連山を成す
            (出典不明)

 

  天に酒あり、人をして醸さしむ
             (酎国のことわざ)


 差し酒母を拒否して、もろみを腐らせると言うことは、あっては成らないことだ。
            (ユダによる福飲書、第4章「吟醸の酔訓」より)


 私も一人の酒羅なのだ
            (あかなるむ司教の独り言より)