影に漂う
水面の魅了が少し不気味
埋葬されることを欲している女
けれどあらゆる神秘が
閉ざされることによって生まれるわけではない
生まれついての境界線を
魅了が超えることもない

アナログディスクプレーヤーが
懐かしい狂気について
輝かしかったはずの何かを
表象している

魂が見失ったはずの
かつて在った総てを
深海の現代に導く
一条の輝きが欲しい
衰弱した隻眼が失った
次の頁についての何か希望的な総てを
深海の現代に誘う
一条の混沌が欲しい
(道は総て失われている)

自己完結する程度の
投げやりな視線なら
僕は君を盲目者と呼ぼう