本詩集は、1981年〜2001年の間に詩誌「百鬼」に投稿した作品を中心に編んだものである。初出は次の通り。
鬼門 百鬼15(1989.04)課題作
春の紀行 百鬼12(1985.12)
猫笛 百鬼17(1990.09)
物の怪 百鬼19(1992.11)課題作
夭々 百鬼9(1982.12)
テンショ−ジ物語 百鬼8(1981)
人魚譚 百鬼18(1991.09)
蝋燭舟 百鬼11(1985.05)
海月油 百鬼18(1991.09)課題作
夏の紀行 百鬼12(1985.12)
延々 百鬼8(1981)
Nocturne 百鬼21(1997.11)
Fool's Days 百鬼11(1985.05)
夏の週末 百鬼22(2000.12)
夏 初出
燔祭 初出(三浦しゅうとの課題作品)
犬 百鬼13(1987.08)
秋 百鬼19(1992.11)
秋の紀行 百鬼14(1988.05)
古 百鬼21(1997.11)課題作
謎々 百鬼8(1981)課題作
革命の 百鬼17(1990.9)
放射線アリス 百鬼8(1981)
雨 百鬼17(1990.09)課題作
酒仙 百鬼21(1997.11)
愛国 百鬼16(1990.01)課題作
冬の紀行 百鬼14(1988.05)
古い唄 初出
餃子と情事、
あるいは竜 百鬼21(1997.11)
事故 百鬼22(2001)課題作
雨の季節 百鬼20(1996.03)
語部 百鬼20(1996.03)課題作
時の添い寝 書き下ろし
課題作は、号数を行数とするとか、タイトルに特定の文字を使うとか言った制限を設けてかかれたもので、課題作に散文詩が多いのは、制限のある行数(×25文字)に多くの文字を入れようとした結果である。そのほか、連分けのない行分け詩が主体である。西脇順三郎・渋沢孝輔・吉岡実あたりの影響であろうか。私にしては比較的タイトルを考えて作ってあるものが多い。
それぞれ好きな作品ではあるが、思い入れがあるのは「餃子と情事、あるいは竜」「愛国」あたりであろうか。
最近はまた書き方が若干変わってきているようにも思える。今後はあまり溜めないで、20ぐらいずつ詩集に編んで行く方針で考えている。
20020324 村中文人