帰りみち車に泥をはねられた
これで一万二千八百五十回
ぼくのこうむった災難は一万二千八百五十回だ
これからどんな災難にであうことだろう
一万二千八百五十回!
ぼくは生まれてから今日までの間に
こんなにたくさんの災難を受けてきたんだ
大学ノートをびっしり埋めるぼくの災難記録
またすごい災難がくるぞ
一万二千八百五十一回目の…

角を曲がったところで最後の災難が起こった
自動車にはねられ
彼はばらばらになってしまった
災難はだから一万二千八百五十一回でおしまい
あとは起きない