夜の陽に穏やかに洗われる彼女の岸で
砂礫の楼閣を築いてみよう
熱い忌み歌を呟きながら

いつの間にか
呟きは歌に変っている
僕は
ひとさしゆびで
飛んでいない鳥を
撃ち落とす