目標は融合のロマンとロマンの融合
石ころのように自由な連中が
暴走する妄想する闘争する境界線上
僕は振幅をもつ――悲しいことに
常軌も兇器も狂気を斥棄できない
僕を殺せるものは
クラゲのように自由な幽霊だけ
いたるところに生ていてあらゆるところに死んでいる
そいつの墓はすべての観念さ
殺したいなら殺しとくれ――谷間に追いつめて
取り残される運命には透明でいられるけど
最後の叫びは許して欲しい
「必要なのは何も考えないことだ!」
これでじゅうぶんだ――さあ葬ってくれ歌ってくれ
きみたちに残された歌は
子守唄 挽歌 鎮魂歌 それからあの
みんな知ってるすてきな歌――たっぷりある
僕にはもう何もないね
節だけの歌 独言 音のきれはし
そんなところだ だけど
きっと他の誰かが現れて
僕の遺言に調律の狂ったピアノで伴奏をつけてくれるさ
夜の終わった朝だけど
夜が待ってる朝だもの!
そのとき きみたちは
空気を発狂させる地震に驚いて
丸ビルの窓から自由落下さ
墓標は崩壊のロマンとロマンの崩壊
誰もきみたちのために歌っちゃくれないって
わかるのそのときだ