ああ なんと
解き難い習慣の束!
今宵 また僕は
焼き印もなまなましい爛熟少女と
激しく loveする
激しく 補綴のloveをする
この進行形の罪を贖うのは誰か?
サナギからかえった黒蝶が舞い始める が
完全な避妊
敢然と否認
するより むしろ微笑みたい!
抗議の釘を打たれようが
羞恥の鞭で打たれようが!
依然手すりに垂れ下がる番いの靴下
仕切りガラスの向うで
廻るまわる 夏の星座
僕も少女も
廻るまわる 島宇宙
天駆ける山猫のように むつびあう
脈うつ輪投げ遊び
無抵抗の暴露
真に作為的な自然体
アクリル時計の単純な呟き
だが
星団の退去と交代にやって来る
不粋な朝の使節
四方から帰ってくる 馴染みの宙吊り感覚
対処する間もなく
暴力劇の予感が壁抜けしてくる
ぼくの顔はカミソリと没交渉
少女の瞳は残像に固執する
一つの瞬間というものの
恐るべき永続性
遂に歩行の予兆が現れる
目を閉じても見えてしまう
煮え湯の器!
残りは想像を越えている
全開した六つの穴の真正面で
忽然とドアーが開き
巨大な肉屋が入って来る
立方体に果てしなく膨み出した
巨大な肉屋が入って来る
僕は知る まさしく今
日曜日!
視界が裂ける!
意識が燃える!
(苦痛という言葉は避けて!)
ああ 結局僕は嫌な眠りにおちてゆく
夢の部屋には少女のトルソーしかない
誰も時効と告げてはくれぬし
時効という区切りは遠い無意味だ
少女の性器がくちずさむ
日曜日 日曜日
今日は日曜日
ただ それだけのこと
こんなことは前にもあった
僕は懲りもせず肉に集る蠅なのだ 依然!
ああ なんと
なんと解き難い習慣の束!
なんといとおしい習慣の束!