群れ飛ぶ言葉を捕らえて
鳥籠の邪悪さを裏づける
しなやかな回転
愛しさはナマコの夜に
花束は異臭の神神に
歓声は堕ちた空に
祝うがよい
祝うがよいとも
枯れた法悦の万華
乱れ散る季節を拾い
剥製の官能に踊り狂う
骨をむき出した元来の自我
「しばらく ぶらついて来よう」
やわらかな吐瀉物
貧しさはプラスチックの墓に
札束は無能の演技者に
罵声は滅び行く村村に
祝うのだ
祝うのだ いま
エクシ・ホーモウ
卑しき善人に幸あれ
尊き悪人に幸あれ
数億の蛆虫に幸あれ
祝うがよい
祝うがよいとも
伽藍の空の下で
間もなく みんな
みんな沈んでしまう
のだから